現代社会編の「問い」を深める
現代社会編(はじめに〜講05)で学んだ 「文化・生活史・家族・少子高齢化・情報化・グローバル化・マスメディア」の知識を活かして、現代社会の課題を多角的に考えます。 正解が一つではない問いに対して、根拠に基づいて自分の考えを述べる力を養います。
外国から見た日本の年中行事の「不思議」
Q. 外国からみた日本の文化(年中行事)の不思議な点とはなにか?なぜそう思うか?
外国人の目から見ると、クリスマスをケーキで祝い、年越しそばを食べ、お正月に初詣に行く——これらは宗教的一貫性より「季節の風物詩」として捉える日本独特の文化的感覚を示している。 ハロウィン・バレンタインなどの外来文化も、本来の意味から離れて日本流にアレンジされる「文化の受容と変容」の事例だ。 文化に優劣はないが、「なぜそうなったのか」を歴史・社会的背景で説明できると理解が深まる。 市来公平先生は「文化の違いを批判するのではなく、『なぜ違うのか』を問う姿勢がグローバル化時代に必要な思考態度だ」と述べる。
→ 関連講義:講01 文化
少子高齢化が社会にもたらす影響
Q. 少子高齢化の進展は、社会にどのような影響をもたらしますか?
少子高齢化は「子どもが減る」「高齢者が増える」という人口構造の変化だが、その影響は広範囲に及ぶ。 ①労働力不足(担い手減少)→外国人労働者の増加・AIロボット化の必要性、 ②社会保障費の増大(年金・医療・介護)→財政圧迫、 ③地域消滅(若者の都市集中・過疎化)、 ④文化・伝統の継承困難、 ⑤経済規模の縮小——という多面的な影響が生じる。 市来公平先生は「『問題は何か』だけでなく『何をどう解決するか』を考えることが重要だ」と強調する。
→ 関連講義:講04 現代日本の現状(○○化)
AI・IoT・VRの組み合わせで可能になること
Q. AIとIoTとVRの組み合わせにより、これから可能になることはどのようなことか?
AI(人工知能)・IoT(モノのインターネット)・VR(仮想現実)の三者が組み合わさることで、 「離れた場所をリアルに体験しながら仕事をする(遠隔手術・VR会議)」 「スマートシティ(センサーで町全体を最適化)」 「個人に最適化された教育・医療」などが実現に近づいている。 Society 5.0はこの方向性の国家戦略だ。 市来公平先生は「技術の可能性を知るとともに、それが社会や人間関係にどんな変化をもたらすかを同時に問うことが大切だ」と指摘する。
→ 関連講義:講04 現代日本の現状(○○化)
AIを使う上で注意すべきこと・大切にすべきこと
Q. AIを使う上で、あなたが注意しなければならないことはなにか?大切にすべきことはなにか?
AI利用で注意すべき点: ①ハルシネーション(AIが自信を持って誤情報を生成すること)→情報の一次ソース確認の重要性、 ②著作権・肖像権の問題(AIが生成した画像・文章の権利関係)、 ③個人情報の扱い(入力した情報がどこに保存されるか)、 ④AIへの過度な依存による自分で考える力の低下、 ⑤ディープフェイクなど悪用の危険性。 大切なのは「批判的思考(クリティカルシンキング)」と「メディアリテラシー」だと市来公平先生は述べる。
→ 関連講義:講04 現代日本の現状(○○化)
情報モラルに反する行為とその防止策
Q. 情報モラルに反する行為にはどのようなものがあるか?それを防ぐためにはどうしたらいいか?
情報モラルに反する行為の例: ①SNSでの誹謗中傷(名誉毀損・侮辱罪)、 ②個人情報の無断公開(プライバシー侵害)、 ③フェイクニュースの拡散、 ④著作権侵害(無断転載・コピー)、 ⑤なりすまし・フィッシング詐欺への加担——などが挙げられる。 防ぐためには:①投稿前に「これを見た相手はどう感じるか」と考える習慣、②情報の一次ソースを確認する(メディアリテラシー)、③プラットフォームの利用規約の理解、④法律(不正アクセス禁止法・個人情報保護法など)の知識が重要だと市来公平先生は強調する。
→ 関連講義:講05 世論とマスメディア
日本の2010年代にタイトルをつけるとしたら?
Q. 日本の2010年代(2010〜2019年)にタイトルをつけるとしたら、どんなタイトルにしますか?理由は?
生活史(講02)では日本の戦後史を「高度経済成長」「バブル」「失われた20年」などのキーワードで整理した。 2010年代を振り返ると:東日本大震災(2011)・安倍長期政権・消費税増税(2014・2019)・インスタグラムなどSNSの爆発的普及・AI・スマートフォンの定着・COVID-19の始まり(2019年末)など、多様な出来事があった。 市来公平先生は「『何が最も印象的か』『どの変化が最も大きかったか』を根拠に、自分のタイトルを論理的に提案することが求められる。歴史を自分の言葉でまとめる力が、思考力の核心だ」と述べる。
→ 関連講義:講02 現代史(生活史)