非公開試作版 / 現代社会編 02「現代史(生活史)」
02

第 1 部 / 現代社会編

現代史(生活史)戦後復興 → 高度経済成長 → 安定期 → バブル → 失われた30年

講義動画

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出典:市来公平 先生/TR-020「02 現代史(生活史)」(9:58)

この講で説明できるようになるギモン

「現代」 = 1945 年〜現在

公民で扱う 現代とは、1945 年(終戦)から現在までを指します。 この約 80 年間の歩みを、10 年ごとのキャッチコピーで俯瞰していきます。

10 年ごとの時代区分

戦後日本の歩み

  • 1940s 戦後復興期
  • 1950s もはや戦後ではない/三種の神器
  • 1960s 高度経済成長期/3C
  • 1970s 安定成長期/外食産業
  • 1980s バブル景気
  • 1990s バブル崩壊・PC普及
  • 2000s〜 失われた10年→20年→30年

1940 年代 ── 戦後復興期

終戦直後の日本は 焼け野原。ゼロからの復興が始まる時代です。 この時期に流行ったのが「リンゴの唄」—— 復興の象徴とも言える歌でした。

1950 年代 ── もはや戦後ではない

1950 年の朝鮮戦争で、アメリカが日本に武器・戦車を発注しました。 その代金(「朝鮮特需」)が日本経済を潤し、復興を加速します。

1951 年のサンフランシスコ平和条約で日本は 賠償金なしで国際社会に復帰。 この経済的余裕を背景に、生活も大きく変わっていきます。

1953 年はテレビ放送開始=「電化元年」。 この時期に売れた家電が 三種の神器です。

三種の神器(1950 年代)

白黒テレビ
1953 年のテレビ放送開始で爆発的に普及
電気冷蔵庫
食生活が大きく変化
洗濯機
家事時間の劇的短縮

また 1958 年にはインスタントラーメン(チキンラーメン)が開発され、国内線にジェット機が導入。 経済白書では「もはや戦後ではない」と表現されました。

この頃の首相 池田勇人(自民党)は「所得倍増計画」を打ち出し、実際に約7年で国民の給料が2倍になりました。

1960 年代 ── 高度経済成長期と3C

高度経済成長期1955 年〜1973 年。年率約 10% の経済成長が続いた、日本経済の黄金期です。 象徴的な出来事が 1964 年の東京オリンピック。開催に合わせて 東海道新幹線が開通しました。

3C(1960 年代)

カラーテレビ
白黒テレビからカラーへ
クーラー
夏の暮らしを一変
カー(自動車)
マイカー時代の到来

頭文字がすべて C なので「3C」と呼びます。50年代=三種の神器、60年代=3C をセットで覚えましょう。 この時期に高速道路の整備も進み、1968 年には東名高速道路が開通しています。

1970 年代 ── 安定成長期と外食産業

1970 年の大阪万博がきっかけとなって 外食産業が急成長します。 万博会場にケンタッキーフライドチキンが出店し、「お出かけ=外食」という感覚が一般化しました。

1980 年代 ── バブル景気

1980 年代後半から日本は バブル景気に突入。日経平均株価は最高約 3 万 9 千円に達しました。 この絶頂期に 竹下登内閣が 消費税 3% を導入(1989 年)。これは後の経済論争にもつながります。

1990 年代以降 ── バブル崩壊と「失われた30年」

1991 年にバブルが崩壊。経済の急減速、不良債権処理に追われ、景気の悪い時代が長引きます。 この状態を 失われた10年と呼びましたが、それが 20年・30年へと延びていきました。

この講のおさえどころ

考えを深めるための論点

「失われた30年」の中で生まれ育った世代(あなたたちの世代)に必要な「景気を良くする視点」とは何でしょうか?

高度経済成長期は 「物が足りない時代」にモノを作って売る成長モデルでした。 現代日本は 「物は十分にある時代」。同じやり方では成長しません。 次の景気回復には 「新しい価値」—— 環境技術、AI、ヘルスケア、エンターテインメント、デザイン—— のように、世界に売れる無形の価値を作ることが鍵になります。 いま生まれ育っている世代が、過去の経済成長モデルにとらわれず、新しい価値創造に挑むことが日本の未来を変えていきます。