講義動画
この講で説明できるようになるギモン
- 「現代」とはいつから?
- 三種の神器と3C ── それぞれ何のこと?
- 高度経済成長期はいつからいつまで?
- 「もはや戦後ではない」と言われたのはいつ?
- 外食産業はなぜ70年代に急成長した?
- バブル景気と「失われた30年」とは?
「現代」 = 1945 年〜現在
公民で扱う 現代とは、1945 年(終戦)から現在までを指します。 この約 80 年間の歩みを、10 年ごとのキャッチコピーで俯瞰していきます。
10 年ごとの時代区分
戦後日本の歩み
- 1940s 戦後復興期
- 1950s もはや戦後ではない/三種の神器
- 1960s 高度経済成長期/3C
- 1970s 安定成長期/外食産業
- 1980s バブル景気
- 1990s バブル崩壊・PC普及
- 2000s〜 失われた10年→20年→30年
1940 年代 ── 戦後復興期
終戦直後の日本は 焼け野原。ゼロからの復興が始まる時代です。 この時期に流行ったのが「リンゴの唄」—— 復興の象徴とも言える歌でした。
1950 年代 ── もはや戦後ではない
1950 年の朝鮮戦争で、アメリカが日本に武器・戦車を発注しました。 その代金(「朝鮮特需」)が日本経済を潤し、復興を加速します。
1951 年のサンフランシスコ平和条約で日本は 賠償金なしで国際社会に復帰。 この経済的余裕を背景に、生活も大きく変わっていきます。
1953 年はテレビ放送開始=「電化元年」。 この時期に売れた家電が 三種の神器です。
三種の神器(1950 年代)
- 白黒テレビ
- 1953 年のテレビ放送開始で爆発的に普及
- 電気冷蔵庫
- 食生活が大きく変化
- 洗濯機
- 家事時間の劇的短縮
また 1958 年にはインスタントラーメン(チキンラーメン)が開発され、国内線にジェット機が導入。 経済白書では「もはや戦後ではない」と表現されました。
この頃の首相 池田勇人(自民党)は「所得倍増計画」を打ち出し、実際に約7年で国民の給料が2倍になりました。
1960 年代 ── 高度経済成長期と3C
高度経済成長期は 1955 年〜1973 年。年率約 10% の経済成長が続いた、日本経済の黄金期です。 象徴的な出来事が 1964 年の東京オリンピック。開催に合わせて 東海道新幹線が開通しました。
3C(1960 年代)
- カラーテレビ
- 白黒テレビからカラーへ
- クーラー
- 夏の暮らしを一変
- カー(自動車)
- マイカー時代の到来
頭文字がすべて C なので「3C」と呼びます。50年代=三種の神器、60年代=3C をセットで覚えましょう。 この時期に高速道路の整備も進み、1968 年には東名高速道路が開通しています。
1970 年代 ── 安定成長期と外食産業
1970 年の大阪万博がきっかけとなって 外食産業が急成長します。 万博会場にケンタッキーフライドチキンが出店し、「お出かけ=外食」という感覚が一般化しました。
- 1970 年:ファミリーレストラン(スカイラーク)誕生
- 1971 年:ファストフード(マクドナルド)進出
- 1974 年:コンビニエンスストア(セブンイレブン)誕生
- 1973 年:オイルショック ── 高度経済成長期が終わり、年5%程度の 安定成長期へ
1980 年代 ── バブル景気
1980 年代後半から日本は バブル景気に突入。日経平均株価は最高約 3 万 9 千円に達しました。 この絶頂期に 竹下登内閣が 消費税 3% を導入(1989 年)。これは後の経済論争にもつながります。
1990 年代以降 ── バブル崩壊と「失われた30年」
1991 年にバブルが崩壊。経済の急減速、不良債権処理に追われ、景気の悪い時代が長引きます。 この状態を 失われた10年と呼びましたが、それが 20年・30年へと延びていきました。
- 1995 年:Windows 95 でパソコン普及、後にインターネット爆発的普及
- 1997 年:消費税 5%
- 2008 年:リーマンショック
- 2014 年:消費税 8%
- 2019 年:消費税 10%(軽減税率あり)
- 2020 年:コロナショック
- 2023 年:生成 AI の普及
この講のおさえどころ
- 「電化元年」と呼ばれた年は?1953 年(テレビ放送開始)
- 三種の神器3つは?白黒テレビ/電気冷蔵庫/洗濯機
- 3C3つは?カラーテレビ/クーラー/カー(自動車)
- 高度経済成長期はいつからいつまで?1955 年〜1973 年
- 「もはや戦後ではない」と言われた年代は?1950 年代
- 所得倍増計画を打ち出した首相は?池田勇人
- 高度経済成長を終わらせた出来事は?1973 年のオイルショック
- バブル崩壊は何年?1991 年
考えを深めるための論点
「失われた30年」の中で生まれ育った世代(あなたたちの世代)に必要な「景気を良くする視点」とは何でしょうか?
高度経済成長期は 「物が足りない時代」にモノを作って売る成長モデルでした。 現代日本は 「物は十分にある時代」。同じやり方では成長しません。 次の景気回復には 「新しい価値」—— 環境技術、AI、ヘルスケア、エンターテインメント、デザイン—— のように、世界に売れる無形の価値を作ることが鍵になります。 いま生まれ育っている世代が、過去の経済成長モデルにとらわれず、新しい価値創造に挑むことが日本の未来を変えていきます。