非公開試作版 / 経済編 22「経済(経済の3主体・資本主義経済・社会主義経済)」(動画なし/PDFのみ)
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第 3 部 / 経済編

経済(経済の3主体・資本主義経済・社会主義経済)経済の仕組み/資本主義と社会主義

動画準備中

この講は動画が用意されていません。PDF原本(経済編 p.4〜6)の流れを Web 解説として再構成しています。

この講で説明できるようになるギモン

経済 = 3主体によるお金と財・サービスの循環

「経済」とは、私たちの生活の中で「財やサービスのやり取り」が行われる仕組み全体を指します。 経済を一言で表すなら「3つの主体によるお金の奪い合い」。 家計企業政府という3主体がそれぞれの役割を担いながら、財・サービス・お金を循環させています。

経済のキー要素

経済の3主体と2つの経済体制

  • 家計 消費活動
  • 企業 生産活動
  • 政府 財政活動
  • 形ある商品(食料品・衣服・電気製品・自動車・住宅など)
  • サービス 形のない商品(交通機関の輸送・映画・観光・医療・授業など)
  • 資本主義経済 私有財産制・自由競争・市場経済
  • 社会主義経済 生産手段の公所有・計画経済・私的利潤の禁止

経済の3主体と循環

経済とは、サービスをめぐる生産・分配・消費の活動全体です。 この活動の担い手となる3つの主体があります。

家計(消費活動)
国民一人一人。労働力を企業に提供し、給料・利子・配当をもらい、財・サービスを消費する。
企業(生産活動)
財・サービスを生産し、家計や政府に提供する。家計から労働力・預金、政府から公共サービスを受け取る。
政府(財政活動)
家計・企業から税金を徴収し、公共サービス・給料を提供する。

3主体の間では「財・サービス」と「お金(代金・税金・給料・利子)」が循環しており、この循環全体を「経済」と呼ぶ。

財とサービスの違い

形ある商品。例:食料品・衣服・電気製品・自動車・住宅など。
サービス
形のない商品。例:交通機関の輸送・映画・観光・医療・授業など。

資本主義経済

【歴史】 産業革命期に資本家(生産手段の所有者)と労働者(労働力を提供)に階級が分化したことにより誕生。

【概要】 資本家は生産手段(原料・機械・工場・土地)を所有し、労働者は労働力を提供して、利潤を追求しながら経済活動を行う。

資本主義経済の3つの特徴

  1. 私有財産制:生産手段の私的所有が認められる
  2. 自由競争:利潤の追求を自由に行える
  3. 市場経済:価格メカニズムを通じて資源が配分される

資本主義経済の問題点

代表的学者

アダム・スミス(イギリス)
著書:『国富論』(1776年)

社会主義経済

【歴史】 資本主義経済がもたらした競争の激化・労働者の貧困化を批判して誕生。

【概要】 資本家・労働者の階級闘争を解消し、平等な社会を目指す。

社会主義経済の3つの特徴

  1. 生産手段の公所有:土地・工場などは国や社会が所有
  2. 私的利潤の禁止:利潤はすべて共有し、プロレタリアート(労働者階級)に分配
  3. 計画経済:国家が生産量・価格を計画・決定する

社会主義経済の問題点

代表的学者

カール・マルクス(ドイツ)
著書:『資本論』(1867年)

支払い手段

現代の経済活動では様々な支払い手段が使われている。

現金
日本銀行券(1万円札・5千円札・2千円札・1千円札)や補助貨幣(500円・100円・50円・10円・5円・1円硬貨)
銀行振込
相手の銀行口座に代金を振り込む方法
銀行引き落とし
あらかじめお金を入れている銀行口座から、決まった日に自動的に引き落とされる
デビットカード
銀行口座から即時に代金が引き落とされる
クレジットカード
銀行口座から、決まった日にまとめて代金が引き落とされる(後払い)
プリペイドカード
あらかじめお金を入金しているカード(図書カード・クオカードなど)
電子マネー
あらかじめ入金(チャージ)して使用する電子通貨(Edy・Suica・nanaco・WAONなど)

キャッシュカードとクレジットカードの違い

キャッシュカード
銀行口座のお金を引き出す・預けるためのカード
クレジットカード
後払いで商品を購入できるカード(信用取引)

この講のおさえどころ

考えを深めるための論点

市来公平先生からの問い:「あなたは資本主義と社会主義のどちらの経済がいいと思いますか?その理由は?」

資本主義は自由競争によって技術革新や経済成長をもたらした一方、貧富の差を生む。 社会主義は平等を目指したが、計画経済の非効率性・労働意欲の低下という問題に直面し、旧ソ連・東欧諸国は1990年前後に崩壊した。 現在の多くの国は純粋な資本主義でも社会主義でもなく、修正資本主義(市場経済を基本にしながら、政府が社会保障や規制を通じて不平等を是正する)を採用している。 どちらが「いい」かは、「自由と効率」を重視するか、「平等と安定」を重視するかによって変わってくる。